似た意味を持つ「急場しのぎ」(読み方:きゅうばしのぎ)と「その場しのぎ」(読み方:そのばしのぎ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」という言葉は、どちらも一時的に問題をやり過ごすことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」の違い
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」の意味の違い
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」の違いを分かりやすく言うと、「急場しのぎ」は緊急の状況を一時的に乗り切ることを指すこと、「その場しのぎ」は問題の根本的な解決をせず目の前だけを取り繕うことを指すことという違いです。
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」の使い方の違い
一つ目の「急場しのぎ」を使った分かりやすい例としては、「工具がなかったのでテープで急場しのぎの修理をした」「会議の資料が足りずコピーで急場しのぎをした」「突然の雨だったのでコンビニの傘で急場しのぎをした」などがあります。
二つ目の「その場しのぎ」を使った分かりやすい例としては、「その場しのぎの言い訳では問題は解決しない」「その場しのぎの対応ばかりでは信頼を失ってしまう」「その場しのぎの対策では同じトラブルがまた起きる」などがあります。
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」の使い分け方
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」はどちらも一時的に問題をやり過ごすことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「急場しのぎ」は「急場しのぎの対応で何とか乗り切った」のように、突然起こった緊急事態をとりあえず乗り越えるための行動を指します。必ずしもマイナスなイメージだけではなく、臨機応変な対応として評価される場合もあります。
一方、「その場しのぎ」は「その場しのぎの説明でごまかした」のように、問題の根本的な解決をせず、とりあえず今の状況だけを取り繕う場合に使われる言葉です。多くの場合、責任回避や不十分な対応を批判するニュアンスを含みます。
つまり、緊急の状況を一時的に乗り切ることを指すのが「急場しのぎ」、問題の根本的な解決をせず目の前だけを取り繕うことを指すのが「その場しのぎ」と覚えておきましょう。
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」の英語表記の違い
「急場しのぎ」を英語にすると「temporary fix」「stopgap」「makeshift solution」となり、例えば「テープで急場しのぎの修理をした」を英語にすると「I made a temporary fix with tape」となります。
一方、「その場しのぎ」を英語にすると「stopgap measure」「patchwork solution」「quick cover-up」となり、例えば「その場しのぎの言い訳では問題は解決しない」を英語にすると「A stopgap excuse will not solve the problem」となります。
「急場しのぎ」の意味
「急場しのぎ」とは
「急場しのぎ」とは、事が切迫したとき間に合わせにその場の難をのがれることを意味しています。
表現方法は「急場しのぎの対応」「急場しのぎの修理」
「急場しのぎの対応」「急場しのぎの修理」「急場しのぎで乗り切る」などが、「急場しのぎ」を使った一般的な言い回しになります。
「急場しのぎ」の使い方
「急場しのぎ」を使った分かりやすい例としては、「工具がなかったのでテープで急場しのぎの修理をした」「突然のトラブルだったので急場しのぎの対応で何とか乗り切りました」「資料が足りなかったためコピーで急場しのぎをしました」などがあります。
「急場しのぎ」は、差し迫った状況や緊急の問題に対して、その場を一時的に乗り切るための対応や処置を意味する言葉です。名詞として使われることが多く、「急場しのぎの対応」「急場しのぎの修理」のように、応急的な対処を表す際に用いられます。
「急場しのぎ」の特徴
「急場しのぎ」は、必ずしも否定的な意味だけで使われるわけではなく、緊急事態に対して臨機応変に対応したというニュアンスで使われることもあります。ただし、根本的な解決ではなく一時的な対処である点が特徴です。
「急場しのぎ」の特徴を挙げると、緊急の状況を一時的に乗り切るための行動であること、応急処置の意味合いを持つこと、根本的な解決ではないこと、臨機応変な対応として使われる場合があること、日常生活や仕事など幅広い場面で使われることなどがあります。
「急場しのぎ」の類語・類義語としては、一時的な対処を意味する「応急処置」、臨時の対応を表す「間に合わせ」、急な状況を何とかやり過ごすことを意味する「その場しのぎ」などがあります。
「その場しのぎ」の意味
「その場しのぎ」とは
「その場しのぎ」とは、後の責任を負うつもりもなくその場だけをとりつくろってすませることを意味しています。
表現方法は「その場しのぎの対応」「その場しのぎの言い訳」
「その場しのぎの対応」「その場しのぎの言い訳」「その場しのぎの対策」などが、「その場しのぎ」を使った一般的な言い回しになります。
「その場しのぎ」の使い方
「その場しのぎ」を使った分かりやすい例としては、「その場しのぎの言い訳では問題は解決しません」「その場しのぎの対策ばかりでは同じミスを繰り返してしまいます」「その場しのぎの説明で何とか会議を乗り切りました」などがあります。
「その場しのぎ」は、その時だけ問題をやり過ごすために行う一時的な対応や処置を意味する言葉です。名詞として使われることが多く、「その場しのぎの対応」「その場しのぎの言い訳」のように、根本的な解決を伴わない行動を表す際に用いられます。
「その場しのぎ」の特徴
「その場しのぎ」は、多くの場合、問題の本質を解決していないことを指摘する際に使われるため、やや否定的なニュアンスを含む表現です。そのため、責任回避や場当たり的な対応を批判する文脈で使われることが多い言葉です。
「その場しのぎ」の特徴を挙げると、問題の根本的な解決をしていないこと、その時だけ状況を取り繕う意味を持つこと、場当たり的な対応を示すこと、やや否定的なニュアンスを含むこと、仕事や人間関係など幅広い場面で使われることなどがあります。
「その場しのぎ」の類語
「その場しのぎ」の類語・類義語としては、目の前のことだけを考えて対応することを意味する「場当たり的」、問題を一時的に覆い隠すことを意味する「取り繕う」、とりあえず対応することを表す「間に合わせ」などがあります。
「急場しのぎ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、事が切迫したとき間に合わせにその場の難をのがれることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「急場しのぎ」は緊急の状況を一時的に乗り切ることを指す時に使う言葉です。
「その場しのぎ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、後の責任を負うつもりもなくその場だけをとりつくろってすませることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「その場しのぎ」は問題の根本的な解決をせず目の前だけを取り繕うことを指す時に使う言葉です。
「急場しのぎ」と「その場しのぎ」はどちらも一時的に問題をやり過ごすことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、緊急の状況を一時的に乗り切ることを指すのが「急場しのぎ」、問題の根本的な解決をせず目の前だけを取り繕うことを指すのが「その場しのぎ」と覚えておきましょう。