似た意味を持つ「ご担当者様」(読み方:ごたんとうしゃさま)と「担当者様」(読み方:たんとうしゃさま)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご担当者様」と「担当者様」という言葉は、どちらも担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご担当者様」と「担当者様」の違い
「ご担当者様」と「担当者様」の意味の違い
「ご担当者様」と「担当者様」の違いを分かりやすく言うと、「ご担当者様」とは一般的に使われている、「担当者様」とは一般的に使われていないという違いです。
「ご担当者様」と「担当者様」の使い方の違い
一つ目の「ご担当者様」を使った分かりやすい例としては、「人事部署のご担当者様はいらっしゃいますか」「開発部のご担当者様は今お時間大丈夫でしょうか」「ご担当者様の連絡先をお聞きしてもよろしいでしょうか」などがあります。
二つ目の「担当者様」を使った分かりやすい例としては、「私から電話があったことを担当者様にお伝えください」「数時間後に担当者様へ連絡させていただいてもよろしいでしょうか」「担当者様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」などがあります。
「ご担当者様」と「担当者様」の使い分け方
「ご担当者様」と「担当者様」はどちらも担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことという同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「ご担当者様」の方が「担当者様」よりも丁寧に感じられる呼び方なので、広く一般的に使われているというのが違いになります。そのため、余程の理由がない限りは「ご担当者様」の方を使うのが無難でしょう。
「ご担当者様」と「担当者様」の英語表記の違い
「ご担当者様」も「担当者様」も英語にすると「To whom it may concern」となり、主にメールや手紙などの冒頭で使われています。
「ご担当者様」の意味
「ご担当者様」とは
「ご担当者様」とは、担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを意味しています。
表現方法は「ご担当者様はいらっしゃいますか」「ご担当者様にお伝えください」
「ご担当者様はいらっしゃいますか」「ご担当者様にお伝えください」などが、「ご担当者様」を使った一般的な言い回しになります。
「ご担当者様」の使い方
「ご担当者様」を使った分かりやすい例としては、「私が訪問したことをご担当者様にお伝えください」「明日ご担当者様へ連絡させていただいてもよろしいでしょうか」「広報部署のご担当者様は今いらっしゃいますでしょうか」などがあります。
「ご担当者様」はメールで担当者が分からない時の宛名
「ご担当者様」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉で、担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを意味しています。また、メールや手紙、電話、訪問時など、様々な場面で使うことが可能です。
「ご担当者様」は特定の業務や仕事などを担当する人のことを意味する「担当者」に、尊敬を表す接頭語の「ご」と人名や役職名などに付いて尊敬の意を表す「様」を付けた言葉になります。
「ご担当者様」は二重敬語だが一般的に使われている
したがって、「ご担当者様」は尊敬語を二つ重ねた二重敬語です。二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」「謙譲語+謙譲語」「丁寧語+丁寧語」のように同じ種類の敬語を重複させることで、より丁寧に表現しようとしてしまう間違った敬語の使い方になります。
しかし、「ご担当者様」は広く一般的に使われており、世間にも認められているので使っても問題ないとされています。また、「ご担当者様」は二重敬語ではあるものの、とても丁寧な言い回しなので、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うことも可能です。
「ご担当者様各位」は誤り
「ご担当者様」を使う上で注意しなければならないのは、「ご担当者様各位」を使わないことです。各位は大勢の人を対象にしてその一人一人を敬って言うことを意味しています。そのため、「ご担当者様各位」としてまうと二重敬語になってしまうからです。
また、「ご担当者様各位」は「ご担当者様」とは違い、世間に認められている二重敬語ではないので間違いになります。「各位」の正しい使い方としては、「ご担当者各位」です。
また、「ご担当者様御中」も二重敬語に当てはるため、使わないようにしましょう。
「ご担当者様」の漢字表記
「ご担当者様」を漢字にすると「御担当者様」とすることができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、平仮名を使った「ご担当者様」の方を使うようにしましょう。
「担当者様」の意味
「担当者様」とは
「担当者様」とは、担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを意味しています。
表現方法は「担当者様はいらっしゃいますか」「担当者様にお伝えください」
「担当者様はいらっしゃいますか」「担当者様にお伝えください」などが、「ご担当者様」を使った一般的な言い回しになります
「担当者様」の使い方
「担当者様」を使った分かりやすい例としては、「営業部署の担当者様はいらっしゃいますか」「企画部の担当者様は今お時間大丈夫でしょうか」「担当者様の本日の予定をお聞きしてもよろしいでしょうか」「この件について担当者様とお話させてください」などがあります。
「担当者様」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉で、担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを意味しています。また、メールや手紙、電話、訪問時など、様々な場面で使うことが可能です。
「担当者様各位」「担当者様御中」は二重敬語で誤り
「担当者様」を使う上で注意しなければならないのは、「担当者様各位」を使わないことです。各位は大勢の人を対象にしてその一人一人を敬って言うことを意味しています。そのため、「担当者様各位」としてまうと二重敬語になってしまうからです。
また、「担当者様各位」は世間に認められている二重敬語ではないので間違いになります。「各位」の正しい使い方としては、「担当者各位」です。
また、「担当者様御中」も二重敬語に当てはるため、使わないようにしましょう。
「ご担当者様」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「ご担当者様」はビジネスシーンにおいてよく使われています。
「担当者様」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「担当者様」はビジネスシーンにおいてよく使われています。
「ご担当者様」と「担当者様」はどちらも手紙やメールなどで担当者の名前が分からない時に使用する宛名のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、広く一般的に使われている「ご担当者様」の方を使うようにしましょう。