似た意味を持つ「三度目の正直」(読み方:さんどめのしょうじき)と「二度あることは三度ある」(読み方:にどあることはさんどある)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」の違い
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」の意味の違い
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」の違いを分かりやすく言うと、「三度目の正直」とは一度や二度は当てにならないが三度目は期待通りの結果になること、「二度あることは三度ある」とは二度あったことは必ずもう一度あることという違いです。
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」の使い方の違い
一つ目の「三度目の正直」を使った分かりやすい例としては、「三度目の正直で司法試験に合格しました」「雨天により延期になっていた運動会が、三度目の正直で開催されました」「三度目の正直という言葉を信じて試験を受けようと思う」などがあります。
二つ目の「二度あることは三度ある」を使った分かりやすい例としては、「二度あることは三度あるので気を付けようと思います」「二度あることは三度あるので用心する必要があります」「二度あることは三度あるというけどもう起こらないで欲しい」などがあります。
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」の使い分け方
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」は全く異なる意味を持つ言葉なので、間違えないように注意しましょう。
「三度目の正直」は一度や二度は当てにならないが三度目は期待通りの結果になること、つまり一回目や二回目は失敗するが、三回目は成功する確率が高いことを意味しています。
一方、「二度あることは三度ある」は二度あったことは必ずもう一度あること、つまり同じことが連続して起こった場合は必ずもう一度起こることを意味しています。
したがって、「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」は矛盾した反対の意味を言葉です。
ただし、「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」が意図しているニュアンスは少し異なっているため、完全な矛盾な言葉とは言い切れません。
「三度目の正直」は一回目と二回目で経験しているので、三回目はきっと上手くいくだろうというニュアンスになります。一方「二度あることは三度ある」は二回も起こったことは三回目も起こる可能性があるという注意喚起や自分への戒めというニュアンスです。
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」の英語表記の違い
「三度目の正直」を英語にすると「Third time’s a charm」「Third time lucky」となります。一方、「二度あることは三度ある」を英語にすると「What had happened twice will happen three times」「Everything that happens twice will surely happen a third time」となります。
「三度目の正直」の意味
「三度目の正直」とは
「三度目の正直」とは、一度や二度は当てにならないが三度目は期待通りの結果になることを意味しています。
「三度目の正直」の読み方
「三度目の正直」の読み方は「さんどめのしょうじき」です。誤って「さんどめのせいちょく」などと読まないようにしましょう。
「三度目の正直」の使い方
「三度目の正直」を使った分かりやすい例としては、「三度目の正直という言葉を信じて受験勉強に励む」「三度目の正直で公務員試験に合格することができました」「好きなアイドルグループの握手会に二度落ちていたが、三度目の正直で抽選が当たりました」などがあります。
「三度目の正直」は一度や二度は当てにならないが三度目は期待通りの結果になること、つまり一回目や二回目は失敗するが、三回目は成功する確率が高いことを意味することわざです。また、一回目や二回目はダメでも三回目は成功するという励ましのニュアンスも含まれています。
「三度目の正直は」日常生活とビジネスシーンどちらでも使うことができます。そのため、馴染みがある人も多いでしょう。
「三度目の正直」の類語
「三度目の正直」の類語・類義語としては、物事は一度目や二度目の結果は当てにならないが三度目ともなれば確実なことを意味する「三度目は定の目」(読み方:さんどめはじょうのめ)があります。
「二度あることは三度ある」の意味
「二度あることは三度ある」とは
「二度あることは三度ある」とは、二度あったことは必ずもう一度あることを意味しています。
「二度あることは三度ある」の読み方
「二度あることは三度ある」の読み方は「にどあることはさんどある」です。誤って「にどあることはみたびある」などと読まないようにしましょう。
「二度あることは三度ある」の使い方
「二度あることは三度ある」を使った分かりやすい例としては、「二度あることは三度あるので十分に注意してください」「二度あることは三度あるというので予備の鍵を作っておくことにしました」「二度あることは三度あるし彼はまた遅刻するだろう」などがあります。
「二度あることは三度ある」は二度あったことは必ずもう一度あること、つまり同じことが連続して起こった場合は必ずもう一度起こることを意味することわざです。
「二度あることは三度ある」をどういう場面で使うのかというと、二回も起こったことは三回目も起こる可能性があるので注意を促したり、自分への戒めとして使います。また、基本的に悪いことが起こった場合に使うことが多いと覚えておきましょう。
「二度あることは三度ある」の類語
「二度あることは三度ある」の類語・類義語としては、過去に起こったことは同じようにしてその後の時代にも繰り返し起こることを意味する「歴史は繰り返す」、前人の犯した失敗を繰り返すことを意味する「同じ轍を踏む」などがあります。
「三度目の正直」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、一度や二度は当てにならないが三度目は期待通りの結果になることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「三度目の正直」は諦めないで頑張ろうというニュアンスが含まれている言葉です。
「二度あることは三度ある」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、二度あったことは必ずもう一度あることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「二度あることは三度ある」は物事は同じ結果が繰り返されることを表現している言葉です。
「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」は似た日本語ですが、意味は全く異なっています。
どちらの言葉を使うか迷った場合、一度や二度は当てにならないが三度目は期待通りの結果になることを表現したい時は「三度目の正直」を、二度あったことは必ずもう一度あることを表現したい時は「二度あることは三度ある」を使うと覚えておきましょう。