似た意味を持つ「イレギュラー」と「レギュラー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「イレギュラー」と「レギュラー」という言葉は、レギュラーという言葉を含むという共通点がありますが、意味は大きく異なります。
イレギュラーとレギュラーの違い
イレギュラーとレギュラーの意味の違い
イレギュラーとレギュラーの違いを分かりやすく言うと、イレギュラーは不規則な様子を表現する時に使い、レギュラーは規則正しい様子を表現する時に使うという違いです。
一つ目のイレギュラーを使った分かりやすい例としては、「その時はイレギュラーな処理が行われた」「イベント開催はイレギュラーだったが好評だった」「イレギュラーな人の考えは突破口となることもあるだろう」などがあります。
二つ目のレギュラーを使った分かりやすい例としては、「レギュラーの選手になるためにたゆまぬ努力を続けてきた」「レギュラーサイズのコーヒーを頼む」「レギュラーとハイオクを間違えてはならない」などがあります。
イレギュラーとレギュラーの使い分け方
レギュラーとイレギュラーは対義語・反対語に当たる言葉であるため、意味や使い方は大きく異なります。
イレギュラーは、変則的な様子や不規則な様子を表す言葉として使われ、異質なものを指す場合にも使われています。
一方のレギュラーは、規則正しい様子や普通の様子を表す言葉として使われています。ただし、「普通」とは上記例文の「レギュラーの選手」「レギュラーサイズ」のように、そのチームや飲食店などそれぞれの団体が定めている基準に則った「普通」を指します。
つまり、不規則な様子を意味するイレギュラーと規則的な様子を意味するレギュラーは、対義語に当たる言葉であるという違いがあります。
イレギュラーとレギュラーの英語表記の違い
イレギュラーを英語にすると「irregular」となり、例えば上記の「イレギュラーな処理」を英語にすると「a irregular treatment」となります。
一方、レギュラーを英語にすると「regular」となり、例えば上記の「レギュラーの選手」を英語にすると「a regular player」となります。
イレギュラーの意味
イレギュラーとは
イレギュラーとは、不規則な様子や変則を意味しています。
その他にも、少し変わった様子や他とは違う普通ではない人を指す場合にも使われています。
表現方法は「イレギュラーな人」「イレギュラーな事態」「イレギュラーが起こる」
「イレギュラーな人」「イレギュラーな事態」「イレギュラーが起こる」などが、イレギュラーを使った一般的な言い回しです。
イレギュラーの使い方
「イレギュラーヘムワンピースが一番ほしい」「イレギュラーが起ころうとも予定通り進められた」「どんなイレギュラー時でも冷静に対応する」などの文中で使われているイレギュラーは、「不規則な様子」の意味で使われています。
一方、「彼女はイレギュラーな人として扱われている」「イレギュラーな存在が生まれても対応できるアドリブ力がある」「イレギュラーなメンバーで乗り越えられるか不安だ」などの文中で使われているイレギュラーは、「風変わりな人」の意味で使われています。
イレギュラーは英語で「irregular」と表記され、不規則な様子、でこぼこした様子や反則なものを意味し、日本語でも同じように使われています。上記例文の「イレギュラーな人」のように人に使われることもありますが、悪いイメージを与えることもあります。
「イレギュラーヘム」の意味
また、上記例文の「イレギュラーヘム」とは、スカートやドレスなどの不規則なデザインの裾を指す言葉です。スカートやワンピースだけでなくシャツにも使われていることがあります。
イレギュラーの対義語
イレギュラーの対義語・反対語としては、その社会での通常のやり方を意味する「通例」、決まった規則にきちんとあっていることを意味する「正格」があります。
イレギュラーの類語
イレギュラーの類語・類義語としては、本来の規則や形式に合っていないことを意味する「変格」、普通とは異なる例を意味する「異例」、普通とは変わった様子を意味する「異様」、本筋や決められた枠から外れることを意味する「逸脱」などがあります。
レギュラーの意味
レギュラーとは
レギュラーとは、規則正しい様子や通常のものを意味しています。
その他にも、ガソリンの種類の一つを表す言葉としても使われています。
表現方法は「レギュラーになる」「レギュラーをとる」「レギュラーガソリン」
「レギュラーになる」「レギュラーをとる」「レギュラーガソリン」などが、レギュラーを使った一般的な言い回しです。
レギュラーの使い方
「コーヒーを頼む時はレギュラーよりも小さいものを頼んでいる」「次の試合からレギュラーになれると言われて喜んだ」「レギュラーカラーが一番スタンダードだ」などの文中で使われているレギュラーは、「正式な状態」の意味で使われています。
一方、「小さい頃から遠出の時にレギュラー満タンという父の言葉を聞いていた」「レギュラーガソリンも徐々に値上がりし続けている」「レギュラーの給油をして車を返す」などの文中で使われているレギュラーは、「無鉛ガソリン」の意味で使われています。
レギュラーは英語で「regular」と表記され、規則正しい様子や正常な様子を意味します。日本語でも同じように使われています。大きさに使われるレギュラーは、飲食店などで使われる場合、それぞれの企業が基準を定めています。
レギュラーは略語として使われていることも多く、上記例文の「レギュラーよりも小さいもの」「レギュラーになれる」「レギュラー満タン」などはそれぞれ、レギュラーサイズ、レギュラーメンバー、レギュラーガソリンを省略した言葉です。
「レギュラーカラー」の意味
また、上記例文の「レギュラーカラー」とは、Yシャツの襟の型の一種で、襟の開きが狭く角度は80度前後に設定されているYシャツです。90度から100度のものをセミワイドカラー、100度から140度のものをワイドカラーと呼びます。
レギュラーの対義語
レギュラーの対義語・反対語としては、普通とは違う悪い状態を意味する「異状」、一般的な原則の適用を受けないことを意味する「例外」があります。
レギュラーの類語
レギュラーの類語・類義語としては、広く全体に共通して認められ行き渡っている様子を意味する「一般」、いつもと同じであることを意味する「平常」、本来の正当な形式を意味する「本式」、最も妥当とされる思想や立場を意味する「正統」などがあります。
イレギュラーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、不規則な様子や変則を意味する時などが挙げられます。
例文1の「イレギュラー対応」とは、通常業務とは異なる対応で、クレーム対応などが挙げられる言葉で、ビジネスシーンで多く使われています。
また、例文4や例文5のように、人に対して使うことで普通であれば考えないような思考を持つ人や風変わりな人を意味する言葉として使われることもありますが、マイナスイメージを与えることもあるため注意が必要です。
レギュラーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、規則正しい様子や通常のものを意味する時などが挙げられます。
例文5のレギュラーは、「レギュラーガソリン」を省略した表現です。
イレギュラーとレギュラーのどちらを使うか迷った場合は、不規則な様子を表す場合は「イレギュラー」を、規則正しい様子を表す場合は「レギュラー」を使うと覚えておけば間違いありません。