【アドバンテージ】と【ディスアドバンテージ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「アドバンテージ」と「ディスアドバンテージ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「アドバンテージ」と「ディスアドバンテージ」という言葉は、「勝負事や物事の状況」を表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




アドバンテージとディスアドバンテージの違い

アドバンテージとディスアドバンテージの意味の違い

アドバンテージとディスアドバンテージの違いを分かりやすく言うと、アドバンテージは優勢であることを表現する時に使い、ディスアドバンテージは劣勢であることを表現する時に使うという違いです。

アドバンテージとディスアドバンテージの使い方の違い

一つ目のアドバンテージを使った分かりやすい例としては、「アドバンテージルールは連続して点を取れなければ試合が続く」「大きなアドバンテージを得ることは自分のためになる」「アドバンテージを取れれば心の余裕にもつながる」などがあります。

二つ目のディスアドバンテージを使った分かりやすい例としては、「身長が深刻なディスアドバンテージだと思わせないようなプレーに惚れ惚れした」「ディスアドバンテージを受けてまでそのコミュニティに属したくはない」などがあります。

アドバンテージとディスアドバンテージの使い分け方

アドバンテージとディスアドバンテージはどちらも、勝負事の状況を表す言葉として使われています。

アドバンテージは、有利な立場や条件を表す言葉として使われています。ビジネスシーンだけでなく、スポーツ用語としても使われていますが、その場合は「同点の状態から先に1ポイント先取した状況」を指す言葉として使われています。

一方のディスアドバンテージは、不利な状態や劣位にあることを表す言葉として使われています。こちらもビジネスシーン含め様々な場面で使われていますが、カードゲームなどの用語として、「ディスアド」と省略されることもあります。

つまり、アドバンテージは有利や優位な状況を指し、ディスアドバンテージは不利や劣位な状況を指すという違いがあり、これらは対義語の関係にあると言えます。

アドバンテージとディスアドバンテージの英語表記の違い

アドバンテージを英語にすると「advantage」となり、例えば上記の「アドバンテージルール」を英語にすると「advantage rule」となります。

一方、ディスアドバンテージを英語にすると「disadvantage」となり、例えば上記の「深刻なディスアドバンテージ」を英語にすると「a serious disadvantage」となります。

アドバンテージの意味

アドバンテージとは

アドバンテージとは、有利な立場や条件を意味しています。

その他にも、スポーツにおいて引き分け状態の後で1ポイント先取した有利な状況を指す言葉として使われています。

アドバンテージの使い方

「この資料があればアドバンテージを取ることができると信じている」「学生時代の経験はアドバンテージになるに違いない」「アドバンテージがある状況に甘えてはいけない」などの文中で使われているアドバンテージは、「有利な立場」の意味で使われています。

一方、「アドバンテージになってももう一点先取しなければならない」「ノーアドバンテージルールであれば次の点を取った方が勝ちだ」などの文中で使われているアドバンテージは、「引き分け後の有利な状態」の意味で使われています。

アドバンテージは英語で「advantage」と表記され、「有利」「好都合」「長所」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、「アドい」「アドってる」などの言葉に変化させて使われることもあります。

「アドバンテージを取る」「アドバンテージになる」の意味

上記例文のように「アドバンテージを取る」「アドバンテージになる」「アドバンテージがある」「大きなアドバンテージ」などのように使われ、ビジネスシーンなど様々な場面で使われています。

「ノーアドバンテージ」や「アドバンテージルール」の意味

また、テニスなどのスポーツ用語として、同点であるデュースの状態から1ポイント先取した状況を表す言葉としても使われており、上記例文の「ノーアドバンテージ」や「アドバンテージルール」などのように使われています。

アドバンテージの対義語

アドバンテージの対義語・反対語としては、欠点や短所を意味する「デメリット」があります。

アドバンテージの類語

アドバンテージの類語・類義語としては、優れた点を意味する「取り柄」、地位などが他よりも優ることを意味する「優位」、得になることを意味する「利益」、良いところを意味する「美点」などがあります。

ディスアドバンテージの意味

ディスアドバンテージとは

ディスアドバンテージとは、不利な状態や劣位にあることを意味しています。

その他にも、悪影響をもたらす要素や不利益を意味する言葉として使われています。

ディスアドバンテージの使い方

「ディスアドバンテージを立て直すために作戦が練られた」「ディスアドバンテージを補うための学習方法を見出す」「ディスアドバンテージを覆す方法を教えてほしい」などの文中で使われているディスアドバンテージは、「不利な状態」の意味で使われています。

一方、「ディスアドバンテージを受けている人たちには生きづらい社会なのだろうか」「浪人は今では大きなディスアドバンテージではないと感じている」などの文中で使われているディスアドバンテージは、「不利益」の意味で使われています。

ディスアドバンテージは英語で「disadvantage」と表記され、「不利」「損失」「不便」といった意味を持つ言葉です。上記の項目「アドバンテージ」という言葉に「dis」をつけて逆や反対の要素を付与したものです。

ディスアド」の意味

ビジネスシーンなどで使われることがあり、日常生活においてディスアドバンテージという言葉を使うことはあまりありませんが、カードゲームでは「ディスアド」と省略して損をする行動を表す用語として使われています。

ディスアドバンテージの対義語

ディスアドバンテージの対義語・反対語としては、利点や価値を意味する「メリット」があります。

ディスアドバンテージの類語

ディスアドバンテージの類語・類義語としては、アドバンテージの差が発生した状態を意味する「アド損」、無駄にすることや損害を意味する「ロス」、不利であることを意味する「マイナス」、不利な条件を意味する「ハンディキャップ」などがあります。

アドバンテージの例文

1.小さなアドバンテージだとしても塵も積もれば山となるという言葉の通り積み上げていくしかないだろう。
2.今までやってきたこと全てが無駄ではなく、いつかはアドバンテージになると信じている。
3.上司の後ろ盾というアドバンテージを得たことによって立ち回りやすくなった気もする。
4.爆アドすぎると友人に言われたが、後々調べて爆発的アドバンテージを指す言葉だと知った。
5.アドバンテージの状態からストレートで勝てたら、次のセットは気持ちに余裕ができるだろう。
6.コミュニケーション能力はビジネスにおいて重要なアドバンテージとなります。明確なメッセージを伝えることで、円滑なコミュニケーションが実現できます。
7.その銀行で口座を作れば、上限回数なく無制限で手数料無料で行える。 このアドバンテージは大きい。
8.競合他社よりも優れた技術を持つことは、市場でのアドバンテージを確立するために不可欠です。
9.日本は、地元開催のアドバンテージを得ているとはいえ、決勝に進出するには幾多の困難があるはずだ。
10.AIなど高度な技術を駆使して生産プロセスを効率化することは、企業における競争力のアドバンテージを高めることができます。

この言葉がよく使われる場面としては、有利な立場や条件を意味する時などが挙げられます。

例文4の「爆アド」は例文の通り「爆発的アドバンテージ」を省略した言葉です。極端に有利な状況になった時や、爆発的に好都合なことが起きた時に使われていますが、ゲーマーたちの間で使われ始めたこともあり、ビジネスシーンなどには適していません。

ディスアドバンテージの例文

1.この戦況は誰が見てもディスアドバンテージであると言えるが、こんな時こそ原点回帰が必要と感じた。
2.先輩の方が経験もあるため抜擢されるにはディスアドバンテージであるとしか言えないが、意欲などで負けてはいられない。
3.ディスアドバンテージを覆すための策をいくつも考えたが、勝ちをもぎ取れた時のビジョンが全く見えなかった。
4.バレーボールにおいて低身長であることはディスアドバンテージなのだとアニメで知った。
5.ディスアドバンテージを利用して自分にしかできないような話をすることで注目を集めることができた。
6.貧困にあえぐ人々は、その貧困によりディスアドバンテージが発生するため、悪循環となってしまう。
7.部活で学べることってたくさんあると思うから、入ってなかったことで結構なディスアドバンテージな気がします。
8.マイノリティであることは、社会の中で様々なディスアドバンテージを経験することになるが、それの乗り越えている人もたくさんいる。
9.外見に自信がない人は、恋愛においてディスアドバンテージを感じるかもしれない。しかし、ファッションに気を使ったりすることで克服できるはずだ。
10.インフルエンサーは、ディスアドバンテージを利用して自分にしかできないような話をすることで注目を集めることができた。

この言葉がよく使われる場面としては、不利な状態や劣位にあることを意味する時などが挙げられます。

例文4や例文5のように、不利益を表す言葉としても使われています。

アドバンテージとディスアドバンテージは、どちらも「勝負事の状況」を表します。どちらを使うか迷った場合は、優勢であることを表す場合は「アドバンテージ」を、劣勢であることを表す場合は「ディスアドバンテージ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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