似た意味を持つ「変わらぬ」(読み方:かわらぬ)と「変わらない」(読み方:かわらない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「変わらぬ」と「変わらない」という言葉は、どちらも同じ状態であり続けることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「変わらぬ」と「変わらない」の違い
「変わらぬ」と「変わらない」の意味の違い
「変わらぬ」と「変わらない」の違いを分かりやすく言うと、「変わらぬ」よりも「変わらない」の方が一般的に使われているという違いです。
「変わらぬ」と「変わらない」の使い方の違い
一つ目の「変わらぬ」を使った分かりやすい例としては、「彼らは変わらぬ友情を誓いました」「いつも変わらぬ援助をありがとうございます」「朝食は相も変わらぬ鮭定食でした」「彼女とは変わらぬ愛情が続いています」などがあります。
二つ目の「変わらない」を使った分かりやすい例としては、「彼は大人になっても子供の頃とちっとも変わらない」「物価が上がっているのにも関わらず給料が変わらない」「試行錯誤しているものの半年前と状況が変わらない」「あなたは全然変わらないね」などがあります。
「変わらぬ」と「変わらない」の使い分け方
「変わらぬ」と「変わらない」はどちらも同じ状態であり続けることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「変わらぬ」よりも「変わらない」の方が広く一般的に使われているという点です。
ただし、どちらも正しい日本語なので、基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。
「変わらぬ」と「変わらない」の英語表記の違い
「変わらぬ」も「変わらない」も英語にすると「not change」となり、例えば上記の「あなたは全然変わらないね」を英語にすると「You haven’t changed at all」となります。
「変わらぬ」の意味
「変わらぬ」とは
「変わらぬ」とは、同じ状態であり続けることを意味しています。
「変わらぬ」の使い方
「変わらぬ」を使った分かりやすい例としては、「転職したものの以前と変わらぬ生活を送っています」「私は子供たちに変わらぬ愛情を注ぎました」「昔と変わらぬ姿に感動しました」「今後とも変わらぬお引き立てをよろしくお願いします」などがあります。
「変わらぬ」は物事の形やようすなどが今までと違った状態になることを意味する「変わる」の未然形である「変わら」に、打消しの助動詞「ぬ」が合わさり、同じ状態であり続けることの意味で使われている言葉です。
「変わらぬ」は「変わらぬ愛情」「変わらぬ友情」などのように、「変わらぬ」のあとに名詞とセットになることが多いです。
「変わらぬ」の特徴
「変わらぬ」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができます。
例えば、数年ぶりに再会した友人に以前と見た目が変わっていないことを伝える「変わらぬ」はプラスになります。一方、状況を変えようと試みているものの、一向に変化がない「変わらぬ」はマイナスのイメージになります。
つまり、プラスとマイナスどちらのイメージになるかは、前後の文章で判断するようにしましょう。
「変わらぬ」の類語
「変わらぬ」の類語・類義語としては、変わらないことを意味する「不変」があります。
「変わらない」の意味
「変わらない」とは
「変わらない」とは、同じ状態であり続けることを意味しています。
「変わらない」の使い方
「変わらない」を使った分かりやすい例としては、「あなたは昔と全然変わらないね」「私が反対しても結果は変わらないだろう」「私といとこの年齢はさほど変わらない」「赤字続きなのに経営方針が変わらない」などがあります。
「変わらない」は物事の形やようすなどが今までと違った状態になることを意味する「変わる」の未然形である「変わら」に、打消しの助動詞「ない」が合わさり、同じ状態であり続けることの意味で使われている言葉です。
「変わらない」の特徴
「変わらない」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができます。
例えば、「子供たちに変わらない愛情を注いだ」のように、いつまでも良い状態を続けている場合はプラスのイメージになります。
一方、「物価が上がっているのに給料が変わらない」のように、いつまで変化がないというニュアンスで使う場合にはマイナスのイメージになると覚えておきましょう。
「変わらない」の対義語
「変わらない」の対義語・反対語としては、物事の形やようすなどが今までと違った状態になることを意味する「変わる」があります。
「変わらない」の類語
「変わらない」の類語・類義語としては、一定していて変わらないことを意味する「恒常」、いつも一定していることを意味する「コンスタント」などがあります。
「変わらぬ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、同じ状態であり続けることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「変わらぬ」はプラスとマイナスのどちらのイメージでも使うことができます。
「変わらない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、同じ状態であり続けることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「変わらない」はプラスとマイナスのどちらのイメージでも使うことができます。
「変わらぬ」と「変わらない」はどちらも同じ状態であり続けることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「変わらぬ」よりも「変わらない」の方が広く一般的に使われていると覚えておきましょう。