【お釣り】と【釣り銭】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「お釣り」(読み方:おつり)と「釣り銭」(読み方:つりせん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お釣り」と「釣り銭」という言葉は、どちらも代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「お釣り」と「釣り銭」の違い

「お釣り」と「釣り銭」の意味の違い

「お釣り」と「釣り銭」の違いを分かりやすく言うと、「お釣り」の方が「釣り銭」よりも丁寧な表現という違いです。

「お釣り」と「釣り銭」の使い方の違い

一つ目の「お釣り」を使った分かりやすい例としては、「お釣りは100円玉でいただけると嬉しいです」「370円のお釣りになります」「タクシーでお釣りはいりませんと言って1000円札を出しました」「こちらがお釣りです」などがあります。

二つ目の「釣り銭」を使った分かりやすい例としては、「釣り銭を間違えて渡してしまいました」「釣り銭を無事渡すことができました」「釣り銭が出ないように小銭をご用意ください」「釣り銭を多くもらったが黙っていました」などがあります。

「お釣り」と「釣り銭」の使い分け方

「お釣り」と「釣り銭」はどちらも代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「お釣り」の方が「釣り銭」よりも丁寧な表現という点です。

したがって、相手に対して敬意を表したい場合であれば「お釣り」の方を使うようにしましょう。また、「お釣り」の方が広く一般的に使われていることもあり、どちらか迷った場合には「お釣り」の方を使用しておけば問題ないでしょう。

「お釣り」と「釣り銭」の英語表記の違い

「お釣り」も「釣り銭」も英語にすると「change」となり、例えば上記の「こちらがお釣りです」を英語にすると「Here is your change」となります。

「お釣り」の意味

「お釣り」とは

「お釣り」とは、代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを意味しています。

「お釣り」の漢字表記

「お釣り」を漢字にすると、「御釣り」と表記することができます。

「お釣り」の使い方

「お釣り」を使った分かりやすい例としては、「お釣りはとっておいてくださいと言いました」「お釣りを誤魔化されそうになったので文句を言いました」「270円のお釣りになります」「お釣りはないようにとアナウンスが流れていました」などがあります。

「お釣り」は代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを意味する「釣り」に、接頭語の「お」が合わさった敬語表現です。

「お釣り」は目上の人に対して使える

「お釣り」は相手を敬った表現なので、様々な場面において目上の人に対しても使うことができると覚えておきましょう。また、「お釣り」は広く一般的に使われている言葉です。

「お釣り」の由来

「お釣り」の由来は釣り合いです。昔はお金がなく物々交換をしていた時代がありました。そこで相手から多く取りすぎるとあとから超過分に相当するものを返す慣習があり、お互いに損得の釣り合いを調整していたと言われています。

多く取り過ぎた分を返す釣り合いが変化し、現代では「お釣り」という表現が使われるようになっています。

「お釣り」の類語

「お釣り」の類語・類義語としては、釣り銭のことを意味する「返し」があります。

「釣り銭」の意味

「釣り銭」とは

「釣り銭」とは、代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを意味しています。

「釣り銭」の別表記

「釣り銭」は送り仮名を省略して、「釣銭」と表記することもできます。

「釣り銭」の使い方

「釣り銭」を使った分かりやすい例としては、「お客に釣り銭を渡す」「釣り銭はいらないといってタクシーを降りました」「釣り銭を170円もらいました」「釣り銭を財布に入れずにポケットにしまいました」「釣り銭がないようにお願いします」などがあります。

「釣り銭」は代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを意味する名詞です。

「釣り銭」は正しい日本語ではあるものの、広く一般的には使われていません。類語であり、目上の人に対しても使うことができる、「お釣り」の方が広く一般的に使われていると覚えておきましょう。

「釣り銭詐欺」の意味

「釣り銭」を使った有名な言葉としては「釣り銭詐欺」があります。「釣り銭詐欺」とは釣り銭を実際よりも多くだまし取ることを意味しています。主な手口として、すでに受け取った釣り銭を隠し、まだ受け取っていないように見せかけて二重に取るなどがあります。

「釣り銭」の類語

「釣り銭」の類語・類義語としては、釣り銭の略語を意味する「釣り」があります。

「お釣り」の例文

1.大きなイベントではお釣りが出る金額を渡すと手間がかかるので、小銭を用意しておくのがマナーです。
2.私はお財布を持たない人なので、お釣りが小銭であってもポケットに入れるようにしています。
3.タクシーの運賃が970円だったので、お釣りはいらないと言って1000円札を渡しました。
4.たまにお釣りを誤魔化そうとする店員がいるので、もらった際にきちんと確認するようにしています。
5.2万1000円お預かりいたしましたので、お釣りは300円になります。

この言葉がよく使われる場面としては、代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「お釣り」はお金に関することに対して使う言葉です。

「釣り銭」の例文

1.コミケでは釣り銭が出ないように、予め銀行で500円玉を用意しておきました。
2.タクシーの運転手にチップをあげるつもりで、釣り銭はいらないよと言いました。
3.釣り銭を多くもらったことに気づいたので、すぐにコンビニへ戻りました。
4.店が混雑している時間帯を狙う釣り銭詐欺というものがあるので、アルバイトの人たちは気をつけた方がいいだろう。
5.釣り銭が出ないように、小銭をしっかり用意しておくのがこのイベントのマナーです。

この言葉がよく使われる場面としては、代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「釣り銭」はお金に関することに対して使う言葉です。

「お釣り」と「釣り銭」はどちらも代金より多い額の貨幣を払ったときに戻ってくる差額の金銭のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「お釣り」の方が「釣り銭」よりも丁寧な表現と覚えておきましょう。

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