【聞き及ぶ】と【伝え聞く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「聞き及ぶ」(読み方:ききおよぶ)と「伝え聞く」(読み方:つたえきく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「聞き及ぶ」と「伝え聞く」という言葉は、どちらも人から聞いて知ることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「聞き及ぶ」と「伝え聞く」の違い

「聞き及ぶ」と「伝え聞く」の違いを分かりやすく言うと、「聞き及ぶ」の方が「伝え聞く」よりも確実性が高いという違いです。

一つ目の「聞き及ぶ」を使った分かりやすい例としては、「ご高名はかねがね聞き及んでおります」「お聞き及びでしょうが少々困ったことになりました」「聞き及ぶところ貴殿のご活躍を心よりお祝い申し上げます」「聞き及ぶ限りイベントは盛況のようですね」などがあります。

二つ目の「伝え聞く」を使った分かりやすい例としては、「妙な噂を伝え聞きました」「これは長老から伝え聞いた話なのですがあっていますでしょうか」「伝え聞いたところによると彼は結婚したらしいです」「彼女が会社を辞めたと伝え聞きました」などがあります。

「聞き及ぶ」と「伝え聞く」はどちらも人から聞いて知ることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「聞き及ぶ」は人づてに聞いて知っていることを意味しており、つまり、確度の高い情報や広く知られていることというニュアンスで使うので、やや確実性が高いことになります。

一方、「伝え聞く」は噂に聞くことを意味しており、つまり、噂や伝聞などの確実ではないというニュアンスで使うので、確実性がやや低い場合に使うというのが違いです。

「聞き及ぶ」も「伝え聞く」も英語にすると「hear about」「hear through the grapevine」「hear secondhand」「hear that」となり、例えば上記の「彼女が会社を辞めたと伝え聞きました」を英語にすると「I heard through the grapevine that she quit her job」となります。

「聞き及ぶ」の意味

「聞き及ぶ」とは、人づてに聞いて知っていることを意味しています。

「聞き及んでおります」「聞き及びました」などが、「聞き及ぶ」を使った一般的な言い回しになります。

「聞き及ぶ」を使った分かりやすい例としては、「彼の活躍は海外まで聞き及ぶ」「我が地域の伝統事業は全国で聞き及んでいるらしいです」「先日聞き及ぶところによれば貴社の新製品が大好評だそうです」「聞き及ぶところあなた方のチームワークが素晴らしいと評判です」などがあります。

「聞き及ぶ」は人づてに聞いて知っていることを意味する動詞です。

「聞き及ぶ」は日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができます。また、敬語表現ではないものの前後に敬語をつかうことによって目上の人に対しても使うことができると覚えておきましょう。

確度の高い情報や広く知られていることというニュアンスで使うので、やや確実性が高いというのが特徴です。

「聞き及ぶ」の類語・類義語としては、耳に入ってくること意味する「耳にする」、人から人へと次々に伝え聞くことを意味する「聞き継ぐ」などがあります。

「伝え聞く」の意味

「伝え聞く」とは、噂に聞くことを意味しています。

「伝え聞いております」「伝え聞きました」などが、「伝え聞く」を使った一般的な言い回しになります。

「伝え聞く」を使った分かりやすい例としては、「伝え聞くところによると彼女は病気だそうです」「彼がアメリカで結婚した伝え聞きました」「新しくできた喫茶店のデザートが美味しいと伝え聞いたので行ってみたいです」「彼の家族は代々弁護士をしていると伝え聞く」などがあります。

「伝え聞く」は噂に聞くことを意味する動詞です。

「伝え聞く」は日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができます。

「伝え聞く」は噂や伝聞などの確実ではないというニュアンスで使うので、確実性がやや低い場合に使うといのが特徴です。

「伝え聞く」の類語・類義語としては、聞くともなしに聞くことを意味する「小耳に挟む」、うわさや人づてに聞くことを意味する「漏れ聞く」などがあります。

「聞き及ぶ」の例文

1.聞き及ぶところ、貴社の取り組み方が業界の模範となっているとのことです。
2.その事件については以前から聞き及んでいましたが、詳しい詳細については知りませんでした。
3.古くからの名店だと聞き及んでいたが、実際に行ってみると噂以上の味でした。
4.その作家の名前は前々から聞き及んでいたが、実際に作品を読んだことはありませんでした。
5.名高い職人の技術について聞き及ぶことはあったが、実際に見るのは初めてです。

この言葉がよく使われる場面としては、人づてに聞いて知っていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「聞き及ぶ」は確実性がやや高い場合に使う言葉です。

「伝え聞く」の例文

1.新しくできた焼肉屋さんがとても美味しいと伝え聞いたので、今度行ってみたいです。
2.彼が会社を辞めて海外へ引っ越したと伝え聞いたが、詳しい詳細は分かりません。
3.彼女が学校を辞めてアイドルを目指すと伝え聞いたが、本当なのだろうか。
4.昔この場所には幽霊が出たと伝え聞いたが、実際に見た人はいるのだろうか。
5.とあるお花畑が素晴らしいと伝え聞いていたが、実際に訪れると素敵な場所でした。

この言葉がよく使われる場面としては、噂に聞くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「伝え聞く」は確実性がやや低い場合に使う言葉です。

「聞き及ぶ」と「伝え聞く」はどちらも人から聞いて知ることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「聞き及ぶ」の方が「伝え聞く」よりも確実性が高いと覚えておきましょう。

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