似た意味を持つ「運転手」(読み方:うんてんしゅ)と「運転士」(読み方:うんてんし)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「運転手」と「運転士」という言葉は、どちらも「運転する人」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
運転手と運転士の違い
運転手と運転士の意味の違い
運転手と運転士の違いを分かりやすく言うと、運転手とは運転する人を広く表現する言葉、運転士とは職業として運転する人のみを表現する言葉という違いです。
運転手と運転士の使い方の違い
一つ目の運転手を使った分かりやすい例としては、「警察はひき逃げ運転手の行方を追ってます」「ドライブ中は運転手の好きな曲を流しています」「運転手の求人情報をチェックする」「息子はバスの運転手になりたいそうです」などがあります。
二つ目の運転士を使った分かりやすい例としては、「市営バスの運転士を募集しています」「運転士への偏光サングラスを導入する予定です」「イラストレーターからバスの運転士に転身した」「多くの地方鉄道が運転士不足に直面しています」などがあります。
運転手と運転士の使い分け方
運転手と運転士という言葉は、どちらも自動車や電車を運転する人を表しますが、意味や使い方には違いがあります。
運転手とは、自動車やトラックなどを運転する人を意味します。「バスの運転手」のように職業として運転する人だけでなく、「ドライブ中の運転手」のようにプライベートで運転する人も表します。車あるいは電車を運転する人について広く表現する言葉です。
運転士とは、列車や車両の運転に従事する人を意味します。「士」という漢字には職業的専門性のニュアンスが伴い、運転士は、電車や船舶あるいは飛行機など職業として運転する人を指します。プライベートで車を運転する人を「運転士」と呼ぶことはありません。
つまり、運転手とは乗り物を運転する人を広く表し、運転士とは仕事として乗り物を運転する人のみを表します。二つの言葉は似ていますが、ニュアンスは異なるので区別して使うようにしましょう。
運転手と運転士の英語表記の違い
運転手も運転士も英語にすると「driver」「chauffeur」「operator」となり、例えば上記の「ひき逃げ運転手」を英語にすると「a hit‐and‐run driver」となります。
運転手の意味
運転手とは
運転手とは、一般に、電車や自動車などを運転する人を意味しています。
運転手の使い方
運転手を使った分かりやすい例としては、「乗用車が横転し運転手の男性が意識不明の重体です」「その運転手付きのレンタカーは違法かもしれません」「トラック運転手の給料を年齢別に紹介します」などがあります。
その他にも、「英語が話せる運転手を募集しています」「アルバイトでトラック運転手をやっています」「ロケバス運転手と結婚した女優がいました」「運転手当を支給して社員のモチベーションを向上させる」などがあります。
運転手の「運転」は列車や自動車などを操作して走らせることを表し、「手」は仕事や役割をもつ人を表します。運転手とは、交通機関の運転に従事する人を意味し、電車や自動車を運転する人を指す言葉です。
表現方法は「お抱え運転手」
運転手を用いた日本語には「お抱え運転手」があります。お抱え運転手とは、職業運転手の中でも、特定の顧客や車両の専属として車の運転を行う人のことを意味します。企業や個人の直接採用のほか、専門の業者に外部委託するケースもあります。
運転手の対義語
運転手の対義語・反対語としては、航空機や列車などに乗る客を意味する「乗客」などがあります。
運転手の類語
運転手の類語・類義語としては、運転免許証を更新する際の区分の一つを意味する「一般運転者」、列車や自動車などの運転者が座る席を意味する「運転台」、自動車を運転する人や運転者を意味する「ドライバー」などがあります。
運転士の意味
運転士とは
運転士とは、列車および車両の運転業務に従事する乗務員を意味しています。
運転士の使い方
運転士を使った分かりやすい例としては、「鉄道運転士になるために必要な資格を調べる」「運転士気分を楽しめる絵本があります」「英語ができなくても運転士になれますか」「運転士の年収はどれぐらいだろう」などがあります。
その他にも、「最新の運転士支援システムを導入しました」「彼女は運転士と車掌の違いを知らないようだ」「息子にせがまれて運転士の帽子を手作りしました」「運転士の手袋は白いので汚れやすいです」などがあります。
運転士の「士」は特別の資格や技術を身につけた人を表す漢字です。機械や乗り物などを操縦することを表す「運転」と結び付き、運転士とは、列車や車両の運転あるいは車両の入れ換えなどの業務に従事する乗務員を意味します。
表現方法は「運転士支援システム」
運転士を用いた日本語には「運転士支援システム」があります。運転士支援システムとは、鉄道において、GPSを活用して位置特定を行い、音声や発光表示などの方法で運転士に対し注意喚起を行うものです。
運転士の対義語
運転士の対義語・反対語としては、交通機関に乗る人や乗客を意味する「旅客」などがあります。
運転士の類語
運転士の類語・類義語としては、船舶・機関車・航空機などの機関を運転する乗員を意味する「機関士」、船の舵を操作して一定の方向に進ませる人を意味する「操舵手」、一定の資格をもち航空機を操縦する人やパイロットを意味する「操縦士」などがあります。
運転手の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自動車を操縦したり運転したりする人を表現したい時などが挙げられます。
例文5にある「専属運転手」とは、特定の顧客を目的地まで送迎する職業運転手のことで、俗に「お抱え運転手」とも言います。
運転士の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自動車や電車などの運転に従事する人、船舶の運航をつかさどる職員を表現したい時などが挙げられます。
例文5の「運転士異常時列車停止装置」とは、「デッドマン装置」とも言い、運転士の急病や居眠りなどにより運転操作を継続できなかった場合に、制御回路を断って列車に非常ブレーキを動作させる装置です。
運転手と運転士という言葉は、どちらも「乗り物を運転する人」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、運転する人を広く表現したい時は「運転手」を、仕事として運転する人のみを表現したい時は「運転士」を使うようにしましょう。